
我々のスポーツは、スイム、バイク、ランと3つの異なる 技術を習得していく事が必要になるハイレベルなスポーツです。 しかし人間の神経系が最も発達するのは、13~15歳 までとされていて、それ以降は神経系の伝達能力はあまり発達しないと一般的には言われています。少しがっかりするお話ですね。
しかし実際には、アプローチの方法次第では、技術は何歳になっても向上すると私は考えています。そして実際に多くの方達の動作改善を指導してきました。
年齢を重ねていくに従って、生理学的には人間の 運動能力は 低下していくともいわれていますが、私はやり方次第で技術は何歳でも向上する事を見てきました 。
技術を習得するには、その動作を何度も行って行くことが重要ですが、その動作を何度行っても、習得できる人と出来ない人が出てきます。そこで重要になるのが、ドリルです。その動作の中に含まれている要素を取り出して、一つずつ丁寧に習得していくという方法です。ドリルはそのために非常に重要だと私は思います。
子供たちは、神経系が発達する時期、大人は神経系が新しい動きを覚えにくくなる時期。このどちらにもドリルでアプローチする事が、正しい動作、故障しない自然な動きを身につける事に役立ちます。つまりどの世代にもドリルは重要だという事です。
ドリルはスイム、バイク、ランの全てにありますが、実際に教えることが出来る人は、指導者でも少ないと感じています。宇都宮トライアスロンスクールでは、スピードやパワーが 出る動作、ケガをしない動作、快適に泳ぐ、漕ぐ、走る動作を追及して皆さんに教えて います。オリンピアンのニナー賢治選手も、村上式ドリルでスイム、バイク、ランの 動作を完成させていきました。ぜひ練習会に参加して皆さんも正しい動作を習得して いきましょう。
~「月刊トレーニングアドバイス」として、月に1回会員様限定で配信している塾長コラムを、1ケ月遅れてこちらのブログに掲載しています~


