今年の国内トライアスロン大会も、終盤戦に入りました。ここまでのレースはいかがでしたか?納得できるレースやなかなかうまくいかなかったレースなど、その大会ごとに良い経験や思い出が出来た事と思います。今回はレース前に行う事、行ってはいけない事に少し触れてみたいと思います。
◆練習について
レースでのパフォーマンスは、それまでに行ってきたトレーニングで決まります。具体的には、どこまでのトレーニングが、結果に反映するのか。個人差はあると思いますが、ズバリエリート選手は2週間前ぐらいまでです。我々エイジグルーパーは、1週間前までかもしれません。つまり残り1週間を切って、あがいても、そのレースで1週間前まで以上のパフォーマンスが出る事はありません。1週間を切って頑張ると、むしろ疲れてレースに臨むことになるので、1週間前からは調整メニューで行う事が良いです。
大会前日も同じ。軽く3種目の動作を確認して、汗をかいて、後は短い距離(スイムなら100m、バイクは2-3分、ランは1㎞ぐらい)でレースペースの確認をする程度で充分です。トータル60分以内ぐらいでよいでしょう。
◆食事・給水について
1週間前からの食事に氣をつける事は大切です。ポイントは普段食べなれているものを食べる事。レース前だからといって、普段食べなれていないものを食べるのが、一番よくないです。パスタを普段食べないのに、カーボローディングと言って食べたり、大会会場の名物料理をレース前に食べる事はお勧めできません。生ものはもってのほか。お腹をくだしてレースする事は、トライアスロンレースでは最もつらい事になります。レース後に地元のお料理を楽しんでください。また水分摂取については、気温が高く、湿度もある中では、特に給水に氣を付けてください。前日の夜までの給水状態で翌日脱水になるかが決まります。水分だけではなく、塩分も一緒に摂る事で水分が吸収できることを知っておくこともポイントです。
◆コースのイメージを作る
トライアスロンレースでは、レースごとにコースレイアウトや会場の導線、泳ぐ環境や走る 環境が違います。そのため水温、流れ、波などの泳ぐ環境、バイクでは勾配やカーブ、Uターンなどのコースレイアウト。ランでは暑さや湿度、給水地点の確認など、その大会ごとにしっかりコースを把握してレースに臨むことが大切です。そして意外と多いのが、トランジットに入って、自分のバイクがどこにあるのか分からなくなる事。行ったり来たりしていると、結構時間を取ってしまい、順位が下がる事もあります。トランジションの入口に立ち、自分のバイクがどこにあるのか、どちらに出ていくのかの導線も確認してください。
以上、今回はレース前に注意してほしい事を書いてみました。ご参考にして頂ければ幸いです。
~「月刊トレーニングアドバイス」として、月に1回会員様限定で配信している塾長コラムを、1ケ月遅れてこちらのブログに掲載しています~