2010年代後半からランニングシューズは、恐るべき変化を遂げている事はさんもご承知の事と思います。
一般的に言われている厚底シューズが特にロードレースで圧倒的に力を発揮しています。今回は私なりに厚底シューズについて感じている事を書いてみたいと思います。
長距離のプロ、実業団の監督の方達と時々お話をする機会があり、マラソンでどれくらいタイムが速くなるのかを聞くと、ほとんどの監督、コーチ達がだいたい2分から3分は速くなると言います。つまり2時間10分で走っていたランナーが、2時間7分で走れるという事です。それを裏付けるように、ここ最近の国際マラソンでは、日本人でも2時間5-7分で走る選手達が激増しました。
では我々市民ランナー、そしてエイジトライアスリートにも効果が絶大かと言うと少し慎重に考える必要があると私は思います。実際に私も履いて走ってみたのですが、踏み込むポイントが正確である事、地面の反発を得るにはそれなりの筋力が必要である事、そして安定感を得られるポジションに乗り込む事が要求されます。
私は現在週に2-3回ジョグするレベルです。そしてキロ5分を超えると結構キツイ。
このレベルのランナーとも言えないランナーには、通常のランニングシューズも厚底シューズもそんなに変わらないのではと思います。
そして結論を言うと、しっかり練習して、地面に接地した時のシューズの反発をしっかり受け止めて利用できるレベルの走り込みと、走力、筋力をつけた選手には、かなりの効果を発揮しますが、ちゃんと練習が出来ていない私のような状態の方が使っても、むしろしんどいかもしれません。
~「月刊トレーニングアドバイス」として、月に1回会員様限定で配信している塾長コラムを、1ケ月遅れてこちらのブログに掲載しています~