今回は私が指導しているニナー賢治選手の話です。いよいよパリオリンピックまで1か月ちょっとになりました。現在はフランスのフォンロミューという標高2000mのピレネー山脈の中にある、フランスナショナルスポーツセンターでパリの準備をしています。

この3年間をかけて行ってきたトレーニングの中で、大切なポイントは動作改善でした。
股関節と肩関節の可動域を大きくして、良い動きが出来るように日々、村上式体操と動きづくりを行う事をコツコツやり続けました。すぐに結果が出るわけではないので、毎日黙々とやり続けるのは、難しい事なのですが、賢治選手は私が教えた動作を毎日習得するために続けてくれました。

そして、その結果が表れたのは、今年に入ってからでした。股関節回りの動きが滑らかになり、上半身と下半身が一体となり走れるようになったのです。この変化は複数の陸上トップコーチに見て頂いても、東京オリンピック前と全然違うねと言っていただけるほどでした。

その事を証明したのが、5月に開催されたワールドトライアスロン横浜大会でした。7位入賞、3位まであと16秒。10㎞のランは29分台という、日本人としては初めての領域に到達したのです。

では具体的にはどういう動作改善が必要だったかと言うと、股関節可動域が広がる一人体操、肩関節周辺を柔らかくする二人組のペア体操。そしてランニングドリルです。パリオリンピックが終わりましたら、皆さんにも教える機会を設けていきたいと思います。まずはパリで賢治選手の応援をぜひ宜しくお願い致します。

～「月刊トレーニングアドバイス」として、月に１回会員様限定で配信している塾長コラムを、1ケ月遅れてこちらのブログに掲載しています～

トライアスロンスクール宇都宮村上塾
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