競泳の世界の常識的泳法は、トライアスロンのオープンウォーター下の環境で進化を遂げた。通常の競泳ではクロールは、大きなストロークでなるべく先の水をとらえて、逃さずに最後までかく事が大切である。キャッチアップクロールと言う大型選手が、長距離を泳ぐ時に主に使う技術などもこの類である。しかしながら波が立ち、人と接触するトライアスロンのスイムは、このような泳ぎ方をしていると、体力を消耗しうまく水をとらえて泳ぐことが出来ない。

そこで我々トライアスロン界が生み出した泳法は、カヤックストロークという、オープンウォーターに適し、人と接触しても崩れない泳ぎだ。簡単に言うと、入水する腕は楽に自然に、横から見た時、45度前後の角度で斜め下方向にエントリーする。遠くの水ではなく近くの水を確実にとらえて、体の真下を腕が通る時に最大のパワーを加え、後半部分は頑張らずに流してしまう感じ。これによりテンポが上がり、波や人に接触する環境でも、確実に泳ぐことが出来る技術だ。
ただし基本のクロールが出来ている人が挑戦する技術であるのでご注意を。

～「月刊トレーニングアドバイス」として、月に１回会員様限定で配信している塾長コラムを、1ケ月遅れてこちらのブログに掲載しています～

トライアスロンスクール宇都宮村上塾
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