トライアスロンシーズンも真っただ中。各地の大会に皆さんも参加され、元氣にご活躍のご報告を受けるとこちらも嬉しくなります。
今年は梅雨前から、30度を超える気温の日が多く、暑熱対策が重要なシーズンになりました。これから先、地球温暖化が進むと更に厳しい環境となるので、暑熱対策は必須です。そこで今回は暑熱対策について、いくつかアドバイスをさせていただきます。
まずは練習前の準備です。夜も暑い状態が続くと、寝ている間に水分はかなり奪われます。朝起きて脱水状態で練習を行う事は、かなり危険と言えます。夜寝る前に、おしっこに行かなくて済む分の水分補給をする事、そして朝起きてから必ず水分補給。この2回の水分補給を大切にしてください。
次に日常や練習時の水分補給について。身体を動かしている時の水分補給には、特に塩分も忘れないように。お水だけを飲んでいても、身体に吸収出来ない場合もあり、また汗と一緒に塩分なども体の外に輩出してしまうので、塩分はじめとする電解質の摂取が必要になります。スポーツドリンクやOS1などの経口補水液を飲むことが大切です。ポイントは少量を複数回に分けて何度も飲むことです。
最後に暑熱順化についてです。身体を暑さに慣らすことを暑熱順化と言います。この方法は意外にも簡単で、暑い環境の中で体を動かすと言うシンプルなものです。トップアスリートも行っています。ただし最初は20~30分程度、低強度のエアロビック運動をする。慣れてきたら時間を伸ばす。しかし強度は低いままで。ここがポイント。つい頑張ってしまう人がいますが、暑熱順化ですので練習が目的ではありません。身体を暑い環境の中でも動かし続けられるようになれば、後は通常の練習も出来るようになってきます。
最大2時間ぐらいをゆっくりエアロビック運動、これがトップ選手達も行っているやり方。皆さんでも出来るトレーニングです。 以上3ポイントを頭に入れて、暑い夏をトライアスロンで更に熱く燃えて、乗り切りましょう!
~「月刊トレーニングアドバイス」として、月に1回会員様限定で配信している塾長コラムを、1ケ月遅れてこちらのブログに掲載しています~
トライアスロンスクール宇都宮村上塾
http://murakamijuku.com