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チームブログ

カテゴリ : 塾長ブログ

2023年2月1日

Vol130…ランニング3原則

昨年12月に開催されたトライアスロン上級コーチ資格にランニングの講師として行って参りました。
会員の皆様には折に触れてお話をしているランニング3原則を、そこでも指導してまいりましたので、今回は改めて3原則の技術を記載します。
冬は特に故障しがちですので、ぜひ故障しない、速くなるトライアスロンランニング3原則を実践してみてください。

文章だけでは難しい方は、ぜひ月に一度ペースで開催している、ランニング基礎練習会にご参加くださいね!


1)接地時の抵抗と衝撃を減らす技術

 人間の身体はその構造から、ランニングで足が地面に接地する時に、必ず地面からの抵抗と衝撃を受ける事になる。その抵抗と衝撃を最小限に減らす技術が、ドライブダウン(足の引き下げ動作)である。ランニングでは、片方の足が一度地面を蹴った後に、再び前方に戻ってから接地するために、空中で脚を後ろから引き戻す。そしてその後、地面に接地していくが、一流選手達のランニング技術に共通する点は、脚が引き戻されて上体よりも前方に出てきた後、接地の前に足が上体の真下に向かって後方に引く動作が入る事である。脚が戻りながら地面に接地する(ドライブダウン)事により、接地時の抵抗、衝撃を軽減することが出来るからである。かつて筆者が故小出義雄監督の下、サポートさせていただいたマラソン有森裕子選手の足の裏は、足底の皮が全く硬くなっておらず、柔らかいままであった。これは接地時に足底が地面に触れる際、ズレが無く、ピタッと地面に接地するからである。

 体は前方に進んでいるので、足を後方に引きながら接地しない限りは、接地のズレにより足裏が擦れるので足裏は硬くなる。この技術はトライアスリートには特に大切な技術と言える。


2)上下動を無くす技術

 ランニング動作において、上下動がある事は、ランナー以上にトライアスリートにとって消耗の原因となる。ランナー以上に重い体を、スムースな前方方向への移動ではなく、上方向に体が上がってしまうようなキックをしていると、地面に足が接地する時に、筋力とエネルギーロスをする事になる。上下動が無く、前方方向に上半身がスムースに移動するためには、キックする方向が重要である。当然真下の方向に地面を蹴れば、前に進むことはなく真上に体がジャンプする。その蹴る方向を徐々に斜め後ろ方向に変えていく事で、ある角度で身体が上方に飛ばずに前方にスムースに移動する。この角度を見つけ出すことが重要となる。


3)姿勢(Pasture)の決め方

 走法の中で、ランニングの姿勢を確立する事は非常に重要である。理想的なランニングフォームを作る上での重要なポイントの一つとして、「倒れ込む力を使うこと」、つまり適度な「前傾姿勢」を常に心がけることが必要だ。東京オリンピックまで男子ヘッドコーチとして選手指導をしたパトリックケリー氏もこの姿勢(Pasture)について、その重要性を繰り返し説いていた。ランニング時、自分の身体は常に前方に対して移動し続けているため、仮に上半身が地面に対して垂直の角度で立っていたならば、前方に移動する事に対しては、常に上半身が後方に遅れている状態と言える。また骨盤の角度が走りやすい角度に入っているか、胸郭が開いた状態で肩・肩甲骨まわりが良いポジションに入っているかも、姿勢を決める上で重要な要因となる。
 具体的には「前方に移動する体に対して、上半身はやや前方に傾いた角度になる」事で、下半身の運動に対し上半身も遅れることなく効率よくスピードを出すことが出来る。そしてその時に「骨盤角がやや前方に倒れて(腰が入った状態)、胸郭を開き肩がブレない位置にある事」が重要となる。


~「月刊トレーニングアドバイス」として、月に1回会員様限定で配信している塾長コラムを、1ケ月遅れてこちらのブログに掲載しています~

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